2021年2月22日に京都府宇治市の京阪木幡駅前に『わに食堂』というお店が新築開業されました。店主さんとは旦那さん共々仲良くさせて頂いており、先日に開業祝に達磨さんを持って行かせて頂きました。
お店は白を基調とした明るい雰囲気のお店で、モーニングとランチを提供されています。開業から三週間程経つのですが、繁盛しているようで毎日完売に近い状態だそうです。私が行ったのが閉店間際だったのでランチが完売していました。店主さんと会えることとランチを楽しみにしていたのですが、ランチは後日となりました。
営業時間は、モーニングが7時半から10時・ランチが11時半から14時半だそうです。
ランチメニューは三種類で、かつ丼・とり天定食・ハラミ定食です。かつ丼ですが、京都市内の東寺前で食堂をされていた店主さんのご実家の人気メニューを当時のままの味で作られているそうです。ご実家の食堂で一番人気のかつ丼、わに食堂さんでもとても人気があるそうです。
今回お渡しした達磨さんは、当日の朝に宝善院の本堂に於いて目入れを行いました。目入れは、開眼(かいげん)や魂入れとも言います。和尚が願掛けをしながら、達磨さんの左目に墨で一点目を入れることです。
写真の通り、左目に一点の目を入れています。この目を店主さんが願い事の芽(め)も大きくなる様に、達磨さんの目を大きく描いて頂ければ願掛けは完了です。右目はそのままです。
この縁起達磨ですが、顔には縁起の良い生き物が二つ描かれています。一つは眉毛(まゆげ)の部分の「鶴」と、もう一つは頬あたりの髭の「亀」です。「鶴は千年 亀は万年」の通り吉祥・長寿の象徴の生き物が描かれています。今回の達磨さんは群馬県高崎市の少林山達磨寺様にご用意頂いたもので、高崎だるまと呼ばれる達磨さんです。違う地域の達磨さんには、鶴と亀以外に松竹梅が描かれているものもあります。
最後に、この『わに食堂』さんの店名についてよく聞かれるそうなので由来を書いておきます。店主さんの娘さんが小学校一年生の時に行き始めた書道教室で左利きの娘さんが右手で書いた初めての文字が『わに』だったそうです。その時の書を店主さん夫婦はとても気に入り残しておくことを決め、何かに使える日が来るかもと額に入れて飾っていたそうです。それが、このお店の名前になったそうです。暖簾(のれん)の文字は、額に入れて残していた小学一年生の娘さんの文字をそのまま使ったものになっています。
地域の皆さんに気軽にカツ丼でも食べに行こかと言って頂ける普通のカツ丼、気軽なカツ丼、東寺前でおばあちゃんとお父さんが作ってきたカツ丼を提供できればとおっしゃっていました。
今後も益々のご繁栄を祈念しております。
水子供養と永代供養墓の京都のお寺
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34-3
宝善院(ほうぜんいん)
副住職 秦 崇志(はた そうし)
電話 0774-32-4683