本日に宝善院では、新年を迎えるための準備の一つとして「お餅搗き」を行いました。一般的にお餅搗きは、28や30日に行われます。29日は「二重苦」や「苦を搗く」として避けられますが、黄檗宗本山萬福寺では「福(29)の日」とし毎年この日にお餅つきを行います。
鏡餅用にお餅を丸めています。この鏡餅は正月飾りの一つですが、このお飾りは「歳神様(正月様・歳徳様)」をお迎えするもので、新たな年に福をもたらす神様の依り代となるのが「鏡餅」とされています。鏡餅が丸いのは、銅鏡からきているようです。
歳神様は、福をもたらすと共に「魂(生きる力)」を分けて下さると考えられています。その魂が宿った鏡餅の餅玉をお雑煮などに入れて食することで生きる力が授かれるとされています。また、家長が家族にその年の魂が宿った餅玉を分け与えたものを「御年魂」・「御年玉」とし、現在の「お年玉」の始まりです。
今年の鏡餅も、宝善院の檀信徒様・有縁者様が豊かな年を迎えられることを願い丸めさせて頂きました。明日、鏡餅は境内に配します。
お餅つきの後に、水子供養の数珠掛け地蔵尊前の花壇に花を植えました。最後に写真を紹介しておきます。
スミレの一種である「ミルクセーキ」という花だそうです。白い花がたくさんついています。お参りの際、覗いて頂ければ幸いです。寒さが本格的になってまいりました。どうぞご自愛下さい。
水子供養と永代供養墓の京都のお寺
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34-3
宝善院(ほうぜんいん)
副住職 秦 崇志(はた そうし)
電話 0774-32-4683