日日是好日

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【京都宇治】宝善院のほとけさま

2020.11.05

この宝善院に仏像が何体あるか、一度も数えたことがありません。

庭の干支守本尊八体。

庭に腹帯地蔵尊(子授かり・安産地蔵)。

庭に名も無き地蔵尊

門の処にお出迎え地蔵尊二体。

永代供養の聖観世音菩薩坐像。

永代供養のみちびき地蔵尊立像。

数珠掛け地蔵尊立像(水子供養)。

数珠掛け地蔵尊眷属弟子像二体。

数珠掛け地蔵尊の周りの地蔵尊三体。

計二十体他に本尊釈迦如来坐像、高徳歴代住持座像二体、不動明王座像、観音木像、布袋和尚石像とこの寺は一つの大千世界であり曼荼羅(まんだら)の世界を顕しているかの様です。

さて、地蔵菩薩の話です。観音様と同じく現世利益の仏様ですが、別称は『閻魔大王』です。人は亡くなると、前日に魂は阿弥陀様と二十五菩薩によって迎えられ黄泉の旅路(仏様になる為の修行の旅)に出られます。ですので、前日の日を含めて、七日目が一逮夜(初七日忌)二週目が二逮夜・・・五週目の五七日忌(いつなのかき)に地蔵菩薩に会われ懺悔し、七七日忌(四十九日)に薬師如来に会い後生(生まれかわる処)が定まるとされています。それから、百ケ日・一周忌とあらゆる仏様に会い、三十三回忌迄又、五十回忌迄十三の仏様に会われまだまだ修行の旅に出られるのです。大師様・祖師・高徳なお方は黄泉の旅路に出られる前に天上(天国)以上の世界にお入りになります。兜率天(とそつてん)の世界(仏様がお集まりになる世界)です。黄檗宗萬福寺では、天王殿は兜率天を現したものとされています。

ここで一端、筆を置きます。

【京都宇治】水子供養のお地蔵様横におられます小さなお地蔵さまです。

五七日忌で、佛(亡き人)は地蔵菩薩に会われ、今迄の罪業を懺悔して、忍辱・慈悲の地蔵尊にすがるのです。そこで閻魔王(地蔵菩薩)は浄玻梨鏡(じょうはりきょう)を以って、佛の罪を映して罪業を諮(はか)るわけです。一度、名号を唱え聞く人に六道能化と現れて迷いの闇より救って下さるのです。

六道とは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上を言います。その上には、聖聞・円覚・菩薩・如来と十の世界があります。私たちは凡夫ですから、六道のどの世界に導かれるか分かりません。地蔵尊の詩を紹介します。

『追善功徳に業障も除きて救わせ給うなり 悪趣に漂う諸人に変りて苦を受く御誓(おんちかい) 衆生の業に泪して救わせ給うぞ有難や』【忌日法事諷誦和讃(青山社)より抜粋】

この和讃を知る限り、いつも私たちの周りにおられ、お救い下さる菩薩様と識ることができます。

寿命を全うした亡き人、病や事故で亡くなった人も又、生まれるべきして生まれることの出来なかった水子にも、全ての人に慈悲を垂れ罪業も軽やかに、そして水子供養も含む追善供養を行うことで業障を取り除き、道標(みちしるべ)を授けて下さるお地蔵様。さあ、皆様とご一緒に誓願(せいがん:仏様が願い定めた誓(ちかい)のこと)の舟に乗って素晴らしい建設的な日々を送りたいと考えています。

水子供養永代供養墓の京都のお寺
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34-3
宝善院(ほうぜんいん)
電話 0774-32-4683