日日是好日

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お陰さま

2020.06.15

庭の苔が、雨のお陰さまで緑が戻ってきました。

以前にこの日記で紹介していたのですが、庭の苔が日当たりが良く茶色くなっていました。

そのページは右です。【陰晴難定

カレンダーの書について説明したものです。

干支の守本尊である八体の仏様が安置されています。

一番上にも書きましたが、お陰さまで緑が戻ってきました。綺麗な緑です。

この“お陰さま”ですが、私の好きな言葉の一つです。

日頃、何気なく使っている言葉ではないでしょうか?

“お元気ですか?”・“はい、お陰さまで。”の様に、私は、よく使う言葉です。

この“陰”、普段気付かず忘れてしまっている所でもあるのですが、そこが大切な部分であります。

陰は必ずどこにでもあります。

宝善院にも本当に多くの陰があります。

このお寺は江戸時代よりあるのですが、今現在まで住職から次の住職へと継いで下さったお陰さま。

お寺を支え見守って下さった檀信徒様・有縁者様のお陰さま。

沢山の陰により現在まで守らせて頂いています。

お寺での修行も同じです。

私も、本山萬福寺の禅堂にて修行をさせて頂きました。

修行は実際辛いこともあります。

修行を行っているのは私たちですが、それを行うのに有縁者の方々・本山・周りのお寺等からの沢山の施しが無ければ実現できるものではありません。

まさに、お陰様です。お陰様で、修行をさせて頂いているのです。

お寺に限ったことではありません。お仕事も、お陰様で続けさせて頂けるわけです。子育ても、お陰様で続けさせて頂ける。

人が生きていく中で、必ずお陰さまに出会えます。

お陰様の例をいくつか挙げたのですが、何もそれぞれに感謝をしなさいと言いたいのではありません。感謝もほんとうに大事ですが。

見失いがちの陰に、気付いて下さい。その陰に気付いた時、それぞれの生きる力になっていきます。

支えてくれている、見守ってくれている。そういう陰の支えに気付いた時に、それは生きる力になっていくということです。支えて頂いているなという実感が大切です。

陰は目には見えませんが、実際に働きはあります。

そこに気が付けば、そのまま生きていく力となります。

みなさまの生きていく中で、陰は必ずあります。

どうぞ、その陰に少しでも早く気付いて頂ければ幸いです。

水子供養永代供養墓の京都のお寺
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34-3
宝善院(ほうぜんいん)
副住職 秦 崇志(はた そうし)
電話 0774-32-4683