黄檗宗を開かれた隠元(いんげん)禅師の350年遠諱にあたり、天皇陛下から大師号を賜りました。
新たに賜った諡号(しごう)は、厳統大師(げんとうたいし)です。
諡号とは、貴人や僧侶がお亡くなりになった後、生前の行ないを尊んで贈る名のことです。
下賜(かし)された大師号の『厳統』は、厳格で綿密な宗旨、宗統、法統(伝統)を意味しています。
隠元禅師は、新たな諡号で四つの国師号と三つの大師号を賜ることになりました。
大師号とは、有徳の僧に対して賜与(しよ)される称号で、清和天皇が貞観八年(866)に天台宗宗祖最澄(さいちょう)に『伝教(でんきょう)大師』、また同じく天台宗の圜仁(えんじん)に『慈覺(じかく)大師』の諡号を賜ったのが始まりです。
本日、宮内庁へ本山萬福寺の管長猊下・宗務総長をはじめ宗内の僧侶が諡号の伝達式に参られました。上の写真の諡号を賜り、宮内庁より京都宇治の本山萬福寺へ持ち帰られました。
私は、京都駅へ出向き、諡号と宗内僧侶の方々のお出迎えに参加させて頂きました。16時頃に諡号が京都駅へ到着し、本山萬福寺へ向かわれました。京都駅では、駅長にお出迎え・先導・お見送りを頂きました。
無事に萬福寺総門へ到着し、山内僧侶が迎え待つ三門を通り、宗内僧侶が列を成し、隠元禅師が祀られる開山堂に諡号が安置されました。開山堂での法要を行い、円成の運びとなりました。黄檗宗を挙げての諡号奉迎に少しでも加担させて頂き、またこの機会に巡り合えたこと、有難く感じています。
宗祖隠元禅師三五〇年大遠諱の本山萬福寺公式ページを右に紹介させて頂きます。よろしかったらご覧下さい。【隠元禅師350年大遠諱】
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